CAの仕事と聞くと、
華やかで憧れのイメージを持たれることが多い一方、
実際の生活リズムについては
あまり知られていないかもしれません。
私自身、国内大手航空会社で4年間CAとして働き、
想像以上に不規則な生活リズムを経験しました。
この記事では、
CAのリアルな生活リズムと
実際に働いて感じた大変さについて
正直にお話しします。
CAの勤務はなぜ不規則なのか
CAの勤務は、
路線や便の時間帯、乗務パターンによって
毎回大きく変わります。
早朝便・深夜便・国際線の長距離路線などが混在しており、
一定の生活リズムを保つことは簡単ではありません。
さらに、天候不良や機材変更などの影響で、
直前に勤務内容や出社時間が変更になることもあります。
こうした要因が重なり、
CAの生活リズムは
どうしても不規則になりやすいのが実情です。
早朝・深夜・長距離…生活リズムの実態
CAの乗務スケジュールは、
基本的に1か月ごとにランダムに割り振られます。
早朝のまだ暗い時間に出社し、
その翌日に深夜便へ乗務する、
といったスケジュールも決して珍しくありません。
実際には、次のような勤務が続くこともあります。
・国内線を1日に4便乗務した翌日から国際線へ
・近距離の国際線(中国・フィリピンなど)を往復で約12時間乗務し、翌日から中距離国際線(東南アジアやハワイなど)の乗務
・長距離路線では、1回の乗務で15〜20時間勤務
(通勤・準備・移動時間を含めると、24時間以上になることもあります)
現地で1日の自由時間を挟み、再び15〜20時間の復路便に乗務
・待機業務では、6〜8時間ほど空港や自宅で、
いつでも出発できる状態で待機
(終了間際に呼ばれ、そのまま長距離国際線へ乗務するケースもありました)
休みの日であっても、
翌日の勤務に備えて睡眠時間を調整する必要があり、
常に気持ちが休まらない感覚がありました。
体は休みたくても、
眠りたい時間に眠れない日が続き、
生活リズムは常に崩れがちだったと思います。
仮眠が取れないとどうなるのか
長距離路線では、
通常約2時間ほどの仮眠時間が設けられています。
15時間を超える勤務になることも多く、
揺れのある機内を動き回るCAにとって、
この仮眠時間にどれだけ体力を回復できるかは
とても重要です。
しかし私の場合、
機内という特殊な環境や、
勤務中であるという緊張感から、
4年経っても仮眠時間にうまく眠ることができませんでした。
仮眠が取れないまま後半の業務に入ると、
眠気で集中力が落ちたり、
頭痛や吐き気など、
体調に影響が出ることもありました。
CAは常に、
どんな状況でも緊急事態に対応できる状態を
保たなければなりません。
睡眠不足のままでは、
本来果たすべき役割を十分に遂行できなくなります。
それは個人の問題にとどまらず、
他のクルーやお客様の安全にも
影響を及ぼしかねません。
人にとって睡眠は、
心身を支える基本です。
長距離路線に乗務するたびに、
自分の健康を少しずつ削っているような感覚がありました。
体調管理が想像以上に難しい理由
不規則な勤務に加え、
乾燥した機内環境や長時間労働により、
体調を万全に保つことは簡単ではありません。
機内は砂漠と同じくらいの湿度だと言われており、
どれだけ保湿を心がけていても、
長時間の乗務後は肌荒れに悩まされることが多くありました。
手洗いに使う水にも塩素が含まれているため、
ハンドクリームを塗っていても手荒れが悪化しやすい環境です。
また、1日に何百人ものお客様と関わり、
常に気を張った状態で過ごすことは、
想像以上に心身に負担がかかります。
十分に回復する前に次の勤務が入ることも多く、
「疲れを取る」より
「なんとか持たせる」ことが優先されている感覚がありました。
「慣れれば大丈夫」と言われることもありますが、
体質や感覚には個人差があります。
私自身は、無理を重ねるほど、
体も気持ちも追いつかなくなっていくのを感じていました。
向いている人・向いていない人
CAの生活リズムが合うかどうかは、
能力や努力よりも、
体質や価値観による部分が大きいと感じています。
実際に働いてみて、
向いていると感じたのは、
次のようなタイプの人です。
CAの生活リズムが比較的向いている人
・環境の変化に強く、時差や時間帯の違いを楽しめる
・短時間睡眠でも回復しやすい
・不規則な生活を大きなストレスに感じにくい
一方で、
次のような人は負担を感じやすいかもしれません。
CAの生活リズムが向いていないと感じやすい人
・睡眠の質に敏感で、眠れないことが大きなストレスになる
・規則正しい生活を大切にしたい
・体調管理に不安があり、無理が続くと不調が出やすい
向いている・向いていないは、
優劣の問題ではありません。
自分の体や心の声を無視せず、
長く続けられるかどうかを基準に考えることが、
後悔しない選択につながると思います。
まとめ
CAの生活リズムは、
華やかなイメージとは裏腹に、
想像以上に不規則で、体への負担が大きい働き方です。
早朝・深夜・長距離路線が混在する勤務、
仮眠が取れないまま続く長時間労働、
乾燥した機内環境や常に気を張る業務。
それらを「慣れ」で乗り越えられる人もいますが、
体質や価値観によっては大きな負担になることもあります。
私にとって、
仕事のために健康を犠牲にする働き方は、
長く続けたいものではありませんでした。
生活リズムを整え、
心身ともに安定した状態で働きたい。
そう思えたことが、
CAを辞める決断につながりました。
CAという仕事が向いているかどうかは、
能力の問題ではなく、
自分の体や心との相性だと思います。
これからCAを目指す方や、
今の働き方に違和感を感じている方にとって、
この体験が、
自分に合った働き方を考えるきっかけになれば嬉しいです。
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